オフトレーニングで掴めるスキーの3つの感覚を紹介します。この3つの感覚を掴むとポジションがめちゃくちゃ良くなりますし、内脚の使い方が抜群に良くなって周りのスキーヤーからびっくりされると思います。
厳選!日常生活でできるスキーのオフトレーニング
これからオフシーズンに入っていきますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
今日は散歩に出ようと思って外に出たままさかの雪!!びっくりしました。確かにいつもだったら4月でも雪が降りますが、今年は雪解けが早く桜も早く咲いてもう散ってしまうというタイミングなので、流石に今日の雪はびっくりしましたね。
さて、4月はまだまだ滑っている方も多いと思いますし、月山やかぐらなど滑れるところも多いですが、3月でスキーシーズン終了して次のシーズンに向けて仕事を頑張ってる方も多いと思います。
そこで、新生活が始まった皆さんに、心機一転次のシーズンに向けてのオフトレを紹介していきたいと思います。
この時期からやるからこそ身につくことってありますからね。まだ早いなんて思わずぜひチャレンジしてみてください。次のシーズンインの時に滑りの感覚が変わっていてびっくりすると思いますよ。
では早速オフトレメニューの紹介です。
今回は新生活で忙しい皆さんのために、日常生活にできるオフトレーニングメニューをご用意しました。難しくはありませんが、ちゃんとやらないと全く意味のないトレーニングになってしまうので、しっかりとポイントを押さえて行ってくださいね!
踵で階段を登る動きでスキーの踵重心をトレーニング
一つ目は、踵で階段を登るというトレーニングです。ん?ってなりました?普通に階段を登るのと何が違うんだろうと思うかもしれませんが、踵で階段を登るというのはまさにスキーの動きなんです。
何がスキーの動きなのかというと、階段を登るときをイメージしてください。もしくは階段があれば階段を登りながら確認してください。
つま先に重心を移動せずに次の足に体重移動できますか?
そうなんです。普段は階段を登るときは蹴る方の足はつま先で蹴って次の反対の足の踵で着地して登っていると思いますが、これをつま先で蹴るのではなく踵で押し上げて次の反対の足の踵で着地して登っていくんです。
おー。やってみて違いが分かりましたよね。全然違うと思います。これがスキーで大事な踵重心の意識で、どうしても日常生活では普通に階段を登る時のように踵からつま先に重心が移動してしまうのですが、スキーは常に両足の踵に重心があるまま滑っていくので、この動きに慣れていない方はつま先に重心がブレてしまうんです。
前後動や上下動の動きを加えた時にも、踵重心まま動くことができずにつま先に重心が移動してしまいます。本来前後動や上下動を行ってもつま先はバランスを取るために添えたり押したりするだけで、踵が浮いてつま先に重心が移ってしまうほど動いてはいけないんです。
なので、階段で脚を動かしていく一連の流れの中で、つま先に重心を移さずに踵で階段を登っていく感覚を掴んでおくといいんです。
下は踵重心で降りてしまうと膝に負担がかかってしまう可能性もあるので、必ず登りだけにしておいてくださいね。これができると、本当の踵重心で滑っていく感覚が体に染み付いて雪上に上がった時にびっくりするくらい安定したポジションを作れていることに感動すると思います。
日常がトレーニングになる
僕が大会に出ていた頃に、いかに少ない時間で効率よくレベルを上げていけるかってことを考えた時に、当時他の選手より雪上に上がる時間が少なかった僕は、日常の生活でトレーニングができればと考えました。
その結果階段を使った体の意識を編み出したんです。
これは本当に効果的面でした。日常的にやっている動的なポジションなので、雪上に上がった時にもすぐにいいポジションに乗ることができて、質の高い練習ができるようになりました。
椅子に座って内脚の外旋をイメージすることでスキーの内脚の動きを覚える
次は、内脚のトレーニングです。
滑っているとどうしても外脚の操作ばかりに気を取られてしまって内脚の細かい操作やポジションって雑になってしまうことが多いのですが、内脚を意識した使い方やトレーニングができていないからこそ外足ばかりになってしまうとも言えます。
ということで、内脚をトレーニングしていきますが、今回は内脚の外旋です。
普段滑っている時に内脚の外旋は意識していますか?動きとしてはあぐらをかくように膝を外に向くように開く動きです。
この内脚の外旋を雪上で滑りながら行おうとすると何が起きるかイメージできます?
どんなことが起こるか、それは、腰も一緒に回ってしまうということです。
そうなんです。内脚って単体で動かすのってなかなか難しくて、特に踵のポジションが悪いと動かそうと思っても動かなかったりします。
なので、ポジションがいいことは大前提ではありますが、腰の向きを変えずに止めたまま内脚だけを外旋させていくという動作を鍛えていきます。
用意するのは椅子一個。椅子に座って、もし高さ調整できる椅子であればいつもよりちょっと高めにセッティングしましょう。その椅子に浅めに座りつつ、腰の向きを安定させて向きを固定したら、どちらかの膝だけを外側に開いて脚を外旋させます。
イメージできましたか?椅子に座っている方はその場で試してみてくださいね。
この腰の向きを変わらないように止めたまま内脚だけを外旋させるというのが、雪上に行くと難しくなります。なので、自宅やオフィスのように安心してできるところでまずはしっかり鍛えましょう。
意外と忘れがちな内脚の動き
レッスンをやっていると外足に対するトレーニングや、内足の荷重や傾きの練習はよくやるのですが、意外と忘れがちなのがこの外旋の動きです。
僕のレッスン受講者でも特に初級から中級者の方は内足の外旋が苦手な方が多く、それは普段の生活の中で外旋させる動きがほとんどないからなんですよね。
なので、徹底的に練習をするのですが、すると右足左足それぞれを独立してしっかり使えるようになるので、滑りが綺麗になっていきます。
軽めの反復横跳びでスキーの重心移動をイメージする
反復横跳びって皆さん学生の頃にやっていた方多いと思いますが、反復横跳びって何気にスキーで大事な動きが詰まってるんです。
スキーの重心移動って皆さん前後左右考えていると思いますが、実は基本的に前後の重心移動って必要ありません。スキーの重心移動はほぼ左右の動きだけなんです。
そう考えると反復横跳びにつながってくるのがわかると思います。
今回は重心移動を正しく確認していきますので、動きはおとなしめでゆっくり力を抜いて行ってみてください。学生の頃のように全力でやらなくていいですからね。
ポイントは、腰や頭をセンターに残さないということ。反復横跳びを早くやろうとすればするほどセンターに腰や頭を残したまま、足だけ線の外に出るように下半身だけで反復横跳びしているかのように行ってしまいます。
そうではなく、腰と頭の移動が足が横に移動するのと同じように横に移動させていきます。
なので、記録を取る時のように早くやってしまうと、より腰と頭をセンターに残しがちになってしまうので、一歩一歩止まるかのように反復横跳びをすることで、足に腰や頭がついていきながら反復横跳びをすることで、スキーの実際の重心移動を鍛えていきます。
昔懐かしい反復横跳び
今どうなんでしょう?中学校などで体力測定で反復横跳びをやることがあるのかわかりませんが、僕も当時学生の頃はよくやりました。
スキーをやっていたのでこの動きは得意で数値がよかったのを覚えていますが、改めてやってみるとスキーに大事な要素が結構詰まっているなと思いオンラインスクールのコンテンツに組み込みました。
速くやる必要は無く、まずはゆっくりと正しい動きで行うこと。それができるとスキーでのポジションの取り方も上手くなっていきます。
オフトレは確実な動作確認を
ということで、日常生活でできるオフトレを3つ紹介してみました。
すぐに実践できるものばかりなので、一日5分くらい時間を作ってやってみてくださいね。
それぞれセット数を決めて行えると一番効果がありますが、日常生活でトレーニングしていきいので、一日5分程度づつできてるかをバラバラでもいいので仕事の合間などに行ってみてください。
まとめ
オフトレは滑りながら行うことが少ないので、落ち着いて一つ一つの動作を丁寧に確認することができます。
オフシーズンこそ大事な時間ですし、今年に限っては雪解けが早かった分オフシーズンが長いということです。
今年のシーズンオフは、しっかり今回の3つのトレーニングをイメージして行ってみてくださいね!
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